人気ブログランキング | 話題のタグを見る

やって、させて、ほめて (後編)   



それでは前回に引き続き、「人を指導する」方法を、具体的にお話していきます。






前回、人を成長させたい、と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせる事が必要だ、という話をしました。



そこで前編の冒頭に出てきた、

『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』です。




以前「ちかくはちから」というお話をした事があります。

「近い」「簡単な」というものには力があるのです。


「やってみせる」という事は文字通り、これからやることを「見せる」ので、教えられる側は、これからやる事に対してイメージを作る事をできます。

つまり、「百聞は一見にしかず」。未知なものが簡単になるのです。




次に「言って聞かせ」る事で、それをするとどうなるのか、なぜそれをするのか、

それをしないとどうなるのか、ということを話します。


だれでも、人間って、自分を移し込む鏡がないと不安になってくるものなんです。

この仕事が会社にとってなんの役に立つのか、自分のした事はこれでいいのかわからないとだんだん不安になり、続ける事が困難になってきます。


「言って聞かせる」事で、その不安が解消するとともに、人に好奇心を与えてくれます。


「この伝票は、ここに判があることが重要なんだ!気をつけるぞ」

「この書類は、こういう書き方のほうがいいのじゃないだろうか?」

こんなふうに、疑問が解消され、好奇心を持つことで、いつも仕事に新鮮さが加わり、やる気が出はじめます。




そして「させて」「みる」。

そばで「みて」いる事で、人は失敗を恐れずその仕事に取り掛かれます。

また、問題点があればその場で直してやればいいのです。




最後に「誉める」。

今まで、内発的動機づけで、じわじわと暖めてきたエネルギーを、ここで一気に爆発させてあげましょう。

たとえ10のうち9まで間違っていても、1できたならその1の事を誉める。

その事で その人の次の段階へのダッシュにしてあげることができるのです。


ところで、よく、この「ほめる」という最後のシメを忘れてしまう人がいますが、それは本当にもったいない。

「ほめる」事で、その人は「この会社のために」「この上司のために」がんばろうと言う気持ちになるのです。

でも、「ほめる」事を忘れてしまうと、いつか、その場所が嫌になり、他へ行ってしまいます。

そうして今まで教えたノウハウを他で使っていたりします。


そんなことにならないように、この最後のシメ、「ほめる」事を忘れないようにしてください。




さあ、この方法で指導してもらった人は、あなたのために頑張り始め、この指導を続ける限りついてきてくれるでしょう。


また、教えたい10をすべてその人が飲み込んだなら、もうあなたはその人についている事はありません。

その人がもう失敗をしないことを知っているのですから、安心して任せられるからです。


そうして、自分の仕事をする時間もでき、効率も上がる、というものです。




会社やお店を、何10年に渡って維持していくには、「人を育てる」事は重要課題です。

これをマスターしたあなたは、職場やさまざまな場所で大事な人間となる事ができるでしょう。

# by yumental | 2013-09-28 17:45 | 心理学

やって、させて、ほめて (前編)   




今日は『人を指導する』という事についてお話していこうと思います。





こういう言葉をご存知でしょうか。



『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』





ちょっと古い言葉です。







これは明治の連合艦隊司令長官、元帥海軍大将 山本五十六(やまもといそろく)の言葉です。

人を指導するコツが全てこの一言で言い表されている、といってもいいでしょう。





仕事をする最大の動力は「やる気」です。





そのやる気を起こすものには、

「外発的動機づけ=他人のためにやる」

「内発的動機づけ=自分のためにやる」

の2つがあります。



たとえば「お金を稼がなきゃならないから」「世間体のため」というのが外的動機づけ。

そして、「この仕事にやりがいを感じるから」「社長を尊敬しているから」というのが内発的動機づけです。



ある時、杉村健という学者が小学生2400人に対して「勉強する理由」というものを聞きました。

すると理由のうちの上位を占めた80%は、「親に誉められたいから」「先生に叱られたくないから」といったような外発的動機づけでした。



でも、成績がいい生徒たちはほとんど「好きだから」「面白いから」「新しいことを知りたいから」といった内発的動機づけを理由として挙げていたのです。



すなわち、外発的動機は、時に爆発的な力を発揮しますが、持続力はありません。

しかし、内発的動機は、仕事の効率、ひいては能力をも上げる大きなパワーとなるのです。





もちろん、内発的な動機づけだけが重要とは言いません。

人の好みは移り変わりやすいものですから、内発的動機づけだけでは、いつか飽きる時が来ます。

そんな時に「誉めてくれるから」「期待を裏切りたくないから」といった外発的動機づけが必要なこともあるでしょう。



走りに例えるなら、外発的動機づけは「ダッシュ」、内発的動機づけは「マラソン」です。



ですから人を「成長させたい」と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせ、また、「この仕事をしよう」と背中を押してやる事が必要です。





そこで、冒頭に出てきた、

『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』 です。





次回では、それを踏まえて具体的に人を指導する方法をお話していきましょう。





続く

# by yumental | 2013-09-25 11:18 | 心理学

プライドをくすぐる   



「男はプライドの生き物」といわれているのをご存知ですか?



これについて、ちょっと面白い記述があります。



動物の世界では「弱気になり、弱みを見せる事」は、すなわち「死」を意味するのです。





例ば、シマウマはライオンよりずっと早く走れるのだけど、弱みを見せた瞬間、自分より遅いはずのライオンに追いつかれ、あっという間に命を奪れてしまうのだそうです。





男性のハンターとしての習性とあわせて考えると「プライド」とは生死を分けるものだったため、なかなか抜けきることができないのかもしれません。



けれどもそれなら、この男性の習性を上手に使って、彼の心をしっかりつかんでみましょう。





●彼とけんかした後、上手に謝りたいとき



ここがポイント → 男のプライドをくすぐれば、まるく収まります。



くりかえしますが、男はプライドの生きものです。けんかをしたあと、簡単に謝ることはできません。

そこであなたも意地を張っていると、せっかく上手くいくつき合いもコジれてしまいます。

大切なのはケンカをした内容の追及や、どっちが悪くてどっちが正しいかということではないのです。



真実はこのさい横においておいて、ひとまず謝りましょう。そのうえで自分が怒ったのは、本当は「あなたを好きすぎてうまく言えなかった」という風に気持ちを伝えます。

こんな風に持ち上げられれば、男性側も「オレの方こそ悪かった」と言わざるをえないでしょう。



最後に『許してくれる?』と問い掛ければ、速効で彼からもおわびの言葉が返ってくるはずです。





 今日はごめん!!

 ワガママ言うつもりじゃなかったけど、

 ○○の顔を見てたらつい…。

 大好き!って気持ちと、わたしが思ってるほど

 ○○はわたしのこと好きじゃないかも!?

 って気持ちが不安になって、

 ついひどいこと言っちゃったんだ。

 許してくれる?









●彼のほうから上手にデートに誘わせたいとき



ここがポイント → 共通の趣味から、彼のうんちく王魂に火をつけて



多くの男性は、女性から強烈に誘われるとひいてしまいます。

ハンターとしての習性からか、“自分と同レベル、またはそれよりやや上の女”を狙いたいのが心情。

つまり、女性の立場として「誘いまくる」のではなく、男性から「誘いたくなる」ようにするのがポイント。それにはまず、男性をたてて、話しや趣味を合わせてあげましょう。

野球でもサッカーでも何でもOK。

「わたしも興味があって、もっと知りたいから教えて」という気持ちをアピール。

誘いやすい状況をつくります。



『イマイチわからないところがあるの』などと言われれば、彼はプライドを刺激され、「何が分からないの?何でも聞いてよ!」と、俄然はりきってしまうでしょう。

すぐにも『じゃ今度の週末はナイター観戦に行く?』などと、お誘いモードに入るかもしれません。



ただ、彼が大好きな事のはずなのに、これで反応がないときは彼女がいるか、見込みがないので、早々に諦めましょう。





 ○○さんも野球好きだったなんて!

 わたしもオリンピックを見てから秘かに興味津々なんです。

 でも、イマイチ分からないとこがあるんですよねぇ。

 よかったら、今度詳しくレクチャーしてください。





頑張ってください。

# by yumental | 2013-09-23 11:17 | 心理学

ポラリスはあなた   



こんばんは。ゆうきゆうです。

さて、突然ですがこんな話を。

あなたは、「交際関係にある男性と女性では、気持ちの盛り上がり方に少し違いがある」ということをご存知でしょうか。





男性は付き合い始めというか、付き合ってしまうところまでがピークで、あとはビミョーに落ち着いてきてしまう…。



対して女性のほうはどんどん気持ちが盛り上がっていくと言われています。



だから、男性は結婚してしまうと満足しますが、女性は「ずっと愛してほしい」と願うものなのです。



女性のほうが恋愛に関するゴールが遠い、だから旦那さんや彼氏に対し、「もっとこうしてほしい」と思いますが、男性のほうにちょっとした覚め具合が生じるので、女性はそれを不満に思いがちです。





思っている通りに付き合ってもらえない…。

そのことに対する憂さ晴らしとしての結果が、ヨン様ブームなどを引き起こしているのでしょう。



人は「こうできたらいいな」と願うことを、似たものに重ねてスッキリさせる心理があります。

これを『浄化(カタルシス)』と言いますが、純愛ストーリーを見て、「恋愛したい気持ち」を満足させるというわけです。

純愛ストーリーでは、カッコいい男性から女性への優しく甘いセリフがオンパレード。



「僕があなたのポラリス(北極星)になってあげる、そうしたらあなたはもう迷わないでしょう。」



僕もこういうセリフを言う相手がほしいものです。無理ですか。

たぶん僕の場合、北極星というより、へびつかい座とか、そういうレベルだと思います。



話戻しまして。



だけどここで、ちょっと注意が必要です。

仕事から帰ってきて、疲れているときに、「ヨン様、すてき~」なんて言ってたら、旦那さんはムッときてしまうかも知れません。



男性は女性にいろいろ言われると、それだけで否定された気持ちになってしまうものなんです。



さらに、僕は不況のせいで、男性が自信をもてなくなっていると思っています。



男性は社会的に自信がもてないと、女性をほめたり、優しい言葉をかけたりすることが、できにくくなるんです。



残業も増えて、疲れているという体力的な事情もあります。





旦那さんも、奥さんが純愛ストーリーを喜ぶ妻をみて、「ああいうものを求めてるんだな」と思うこともあるでしょうが、照れくさかったり、面倒くさかったり。



また、ヨン様をほめるだけで、「あなたは優しくないわ」なんて、言われている気分になりがち。



そうなったら、余計に自分に自信がもてず悪循環です。

「決して『ぺ』とやらに勝ちたいと思っているわけじゃないけれど、面白くないな。」という風にもなってしまいます。



「純愛気分を味わいたいのに、現実はどんどん冷えていく」では困ってしまいますね。





そこで、現実に『純愛』気分を味わいたいと思ったら、自分から旦那さんをほめてみましょう。



そして、旦那さんがちょっとでもほめてくれたら、大げさに素直に喜ぶ!



すると、男性は「自分が役に立っている」と感じて、さらに優しいセリフをかけてくれるようになるかもしれません。



ポラリス(北極星)はあなた自身です。



2人の愛の生活が見失われないように、そのことを覚えておいてくださいね。

# by yumental | 2013-09-20 11:17 | 心理学

合コンの後 (男性心理はこう読む)   



合コンの後、♪♪気分で帰ってきたあなたの携帯へ、両隣に座っていた男の子ニカイドウ君と、タカイチ君からのメールが来ました。



ニ 「今日はすごく楽しかったよ。

  ○○ちゃんのお友達はみんなノリが良くていいね。

  またみんなで飲みに行こうよ!」



タ「今日はおつかれさま。

  またヒマがあったら誘ってよ。

  ○○ちゃんとは話が合うしさ!」



ところでどちらの方が、より見込みがあると思いますか?





「うーん、楽しかったといってくれているし、ニカイドウ君かなぁ?

 でも、タカイチ君も話が合うって言ってくれてるし…。」





あなたはどちらだと思いますか?





それでは、さっそく解説を。





タカイチ君の冒頭の書き出しは『おつかれさま』で始まっているため、「今日の合コンはちょっと疲れた」と感じているようです。本心から楽しんだときは「今日は楽しかったね」や「ありがとう」という言葉が先に出てきます。



また、『ヒマがあったら誘ってよ』と、自分から次の食事を誘うのではなく、このように相手に判断を預けているのは、「お互いヒマなら行くけど、忙しかったら行かないかも」という本音がチラリ。それほど彼はあなたに夢中ではないようです。



しかし『話があう』というセリフや、『○○ちゃん』と女性の名前で呼びかけていることから考えると、見込みが0ではありません。彼は本気ではないけれど、僅かに脈はアリ!





比べて、ニカイドウ君との関係は残念ながらかなり望み薄いかも知れません。



『今日はすごく楽しかった』という文章から始まっているので、彼にとってこの合コンはたしかに楽しいものだったようです。



しかし、「あなたと」ではなく、『みんなで飲みに行こうよ』というところから、あなたと1on1で会うことはあまり考えてない様子。もしかしたら、あなた以外の合コン参加者のなかに、彼の意中のひとがいるのかもしれまん。



そして『また』というセリフからは「またいつか」というような気持ちを連想させます。

「機会があれば飲むけど、それはいつになるかは分からない」ということです。

好意を持っている男性は「次はいついつ頃」と、しっかり期日を指定してきます。

すなわち見込みはあまりないでしょう。 





男性のたてまえの中にはこんな本音がつまっていた事がおわかりになっていただけたでしょうか。

ポイント、ポイントを良く見極め、プラスイメージのポイントの量で彼の心を見抜きましょう。





これこそスーパーメソッド「ポイント・ゲット」





「今日は楽しかったね。

 ○○チャンは人を楽しくさせる天才だよ!

 今度の日曜日、一緒にまた遊ばない?」



というメールが来たなら、あなたに一目ぼれ、ということですね。

# by yumental | 2013-09-20 11:16 | 心理学