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永遠のサイクル ? (後編)   



 前回の3サイクル説は余談に過ぎません。

 今回の話で一番知っておいて欲しいのは「子供は、母親によって作られる」こと、そして「その育て方には、夫への不満が投影される場合が多い」ということです。

 ですのであなたが男性なら、今のもしくは未来の奥様が抱いている不満を、少しずつあなた自身の手で解決してあげることです。

「家のことは、妻であるキミが解決しろよ!」

 そんな風に放っておくとその不満は子供に向けられてしまいます。



 気持ちの投影は決して悪いことではありませんが、あまりに操作的に育てるのは問題です。

「こうしなきゃダメ!」「ああしなさい!」

 あまりにそんなセリフを続けられると、その子供は情緒不安定になります。

 ですので、解決策は一つだけです。



 その解決策とは、一日に一回は恋人や奥さんの話を聞いてあげること!

「今日は何かあった?」「ねぇ、どうしたの?」

 たった一言でも、そんなセリフをかけてあげるだけで、女性の不安や不満は大きく解消されていきます。 それによって、夫婦の関係も子供の成長も、より幸せなものになっていくのです。



 これこそが、スーパーメソッド「ワーズ・ワース」!

 たった一つの言葉は、あなたの想像をはるかに越えるほどの価値を持っているんですよ。



 見てみぬふりをした奥さんの不満は、子供の一生を犠牲にしながら雪だるまのように大きくなって、あなた自身に返ってくるでしょう。 子供にとって一番の幸せは、自分のすべてをそのままに両親に受け入れてもらうことなのですから。

# by yumental | 2013-05-06 17:14 | 心理学

永遠のサイクル ? (前編)   



今回は趣向を変えて、子供についてのお話です。



 子供は、多くの要因によって成長していきます。

 両親の遺伝情報、生活環境、学校から友人まで、あらゆる要素によって成長していきます。その中でもっとも重要なのは、何だと思いますか? …それこそが、「母親の教育」なのです。



 子供は大半の時間を母親と過ごすため、その人生観のほとんどを母親から学びます。 さらには子供の頭のよさ、そして性格なども、すべてが母親によって左右されると言っても過言ではありません。



 「テスト、よく頑張ったね」「ほら、難しい勉強も分かると面白いでしょう?」と言われ続ければ、子供は自然に勉強ができるようになりますし、「あなたはとっても優しい子ね」「よく助けてあげたね、偉いのね」と言われ続ければ、とても思いやりあふれる大人に育つでしょう。



 逆に、どんなに父親から優秀な遺伝子をもらったとしても、「もう何でこの問題で間違ったのよ!?」「どうして出来ないの!?」なんて言われていれば子供は自然に勉強も嫌いになっていくでしょう。そして叱られ続けることで、気持ちの余裕がない人間に育ってしまいます。

 『子供は、母親によって形成されていく』。

 この法則に比べれば、父親の遺伝的影響と言うものは、とても些細なものなのです。



 さて、それではこの理論を応用すると、どんな結論が成り立つでしょうか?それこそが、有名なマンガのキャラクターたちを取って、『「のび太くん」→「花輪くん」→「カツオくん」の、3サイクル説』なのです。



次回予告:3サイクル説の中身とは? そしてそこから導き出される結論とは?

# by yumental | 2013-05-03 17:13 | 心理学

安物の贈り物!? (後編)   


(前回からの続きです。)





3)4)5)は、今の私たちの全員が満たされているわけではありません。そして「1から順番に満たされていく」ということが重要です。

親和欲求が満たされていない時に、自我や自己実現の欲求を満たそうとしてもダメなんです。なぜなら、キモチが安定していないから。これをマズローは、ピラミッドに例えています。下の土台が安定していないと上には積み上げられないということですね。



どんな人にも心の中に「淋しさ」があります。誰かにそれを埋めてもらいたいと思っています。



例えば、ある人がスターになりたいと夢見て、見事その夢を達成できたとします。

そうすると、4)自我の欲求や5)自己実現の欲求は満たされます。でも…その人は今度は、3)の親和欲求が満たされなくなるのです。なぜなら 夢を満たした彼にしてみれば、どんな人間も「敵」や、「自分より下」に見えてしまうんです。周りの人を「自分の気持ちを心底理解してくれる人間」とは見なせません。分かりやすく言えば、「孤独」になってしまうのです。

そうすると、3)の段階が揺らぐわけだから、4)や5)の欲求も不安定になり、スターの座から転落してしまう。これがありがちなパターンです。



だから「親和欲求」はとっても重要です。現代の我々全員にとって、欠くことのできない基盤と言ってもかまいません。



特に文明が進むにつれて、人間関係はより希薄になります。親子の会話は減り、お隣さんの顔すら見たことのない人が大半ではないでしょうか。ですから当然、親和欲求が高まります。



だから、現代の最高の贈り物…それは、「親和欲求」を満たしてあげることです。



それは…笑顔!!



笑顔は自分の気持ちを安らがせます。そしてそれと同時に、見てる相手にも喜びを与えるのです。笑顔は、「貴方と一緒にいると安らぐよ」というイメージを発しているからなんですね。



よく、「親しみの持てる笑顔」と言うけど、それは「笑顔」=「自分に親しみを持っている」となって、だから安心して自分も「親しみを返せる」からなんです。



相手に笑顔を向けることは、相手を「認めている」「親しみを持っている」という気持ちの表現。みなさんも、どんどん笑顔で親和欲求を満たしてあげてくださいね。

# by yumental | 2013-05-03 14:39 | 心理学

安物の贈り物!? (前編)   


文明はこれ以上ないほどに発展し、街にはモノが溢れています。クリスマスには、平気で数十万のプレゼントがやり取りされ、子供はお年玉に1万円が入っていても、それほど感動しないのかもしれません。



そこで今回からは、お金がかからず、なおかつ極上の喜びを与えられる贈り物を、紹介していきます。



「マズローの5段階欲求説」というものがあります。人間には、5段階の欲求があって、下から順番に欲求が満たされていく、という説です。その内容は、

1)生理的欲求 

2)安全の欲求 

3)親和の欲求 

4)自我の欲求

5)自己実現の欲求 です。

どれもややこしい言葉ですね。一つ一つ見ていきましょう。



1)生理的欲求

これは、本当に基本的な欲求。これがなきゃ死んじゃう! ってやつです。食べたい! 寝たい! トイレ行きたい! Hしたい! などですね。まあ、現代人なら、ほとんどすでに満たされている欲求。もちろん生理的欲求としての「Hしたい」は、自慰行為で代用可能でしょう?



2)安全の欲求

これは文字通り、安全に生きたい、という欲求。これも平和な日本でなら、ほぼ全員が満たされている。「そんなことないよ…今も後ろからねらわれてる」という人は、すぐに僕のところへどうぞ。



ここまで見てくると、とりあえず1)と2)は、ほとんどの人が満たされているということが分かります。



3)親和の欲求

他人と関わりたい…他の皆と同じ事をしたい…という欲求のことです。一言で言ってしまえば、「淋しさを埋めて欲しい」という欲求。



4)自我の欲求

自尊心を満足させたい、という欲求。簡単に言えば、「尊敬されたい!」「みんな見てー!!」というキモチのこと。ホームページで自分の日記を公開している人とかは、この欲求が強いかも。



5)自己実現の欲求

自分の能力を使って、夢をつかみたい、何かを成し遂げたい! という欲求。これが成し遂げられたら、いいですよね。



マズローの五段階欲求説はよく出てくるので、ぜひ知っておいてくださいね。



次回予告:マズローの五段階欲求説から導き出される贈り物とは!?

# by yumental | 2013-05-01 14:37 | 心理学

最初か最後? (後編)   


それでは、さっそく、最初と最後にダブルの盛り上がりを持ってくるスーパー・クライマックス法の使い方を見ていきましょう。



その方法は、とっても簡単です。

まず、あなたの『最終的な結論』を相手に告げるのです。



「この商品の画期的なところは、原価を半額に抑えたところです」

「俺、君のことをとっても好きだし、付き合いたいと思ってる」



これによって、あなたに対して興味を持っていない相手でもすぐに話に対して引き込まれるはずです。



これで終われば、普通の「アンチ・クライマックス法」。しかしこの方法には、前にもお話したとおり、「最初の結論が相手にとって望ましくない場合、その後の話を聞いてもらえない可能性がある」という短所もあります。



でもこの方法は、少し違います。

最初の言葉の直後に、こう言うのです。

「…ただ、問題があるんです」。



これを実際に言うのなら、こうなるでしょう。

「この商品の画期的なところは、原価を半額に抑えたところです。…ただ、もちろん

そこには問題もあります」

「俺、君のことをとっても好きだし、付き合いたいと思ってる。…でも、今のままじゃ

難しいんだ」



人間は「謎な部分」に強く惹かれます。

さらに不思議なもので、最初の申し出が「あんまり…」と思った相手でも、「難しい」と言われた瞬間に欲しくなるという心理も働きます。「限定!」「売り切れ!」と言われると商品がより欲しくなったりするのと同じですね。



この言葉を言われたほとんどの相手は、その後の話に、強く興味を抱くはずです。

そこであなたは、こう続けます。



プレゼンなら、

「まず根本的な構造から話しましょう」。

口説くときなら、

「とりあえず今日は飲もうよ」。



どちらにせよ、その結論は最後に持っていくのです。

これこそが「クライマックス法」。

相手が興味を抱いているので、それは時間と共に相手の中で強く強く高まっていきます。





もちろん、時間をかけすぎるのも問題です。プレゼンなら30分以内、口説くなら1時間以内が理想でしょう。



そして最後に、その問題の部分を話します。その直前に前置きをしてください。

「問題の、原価の半減の部分なのですが」

「その難しいって言った話なんだけどね」



これによって相手の意識を、「え、ついに…!?」と高めることができます。



そして問題を話します。

その内容は、どんなに些細なことでも構いません。



「実は社内で反対意見も多く出ていまして…」

「俺、あんまり気の利いたこと言えないから、君が悩んだときとか、すぐに解決してあげられないと思う…」



そしてこれを告げた後に、しばらくして、自分で解決策を告げるのです。



「しかし、何とか通しますから」

「でも、頑張る。その気持ちだけは、分かって欲しい…」



ここが重要な部分です。

「相手はすでに問題を解決しようと頑張っている」

→「すなわち、自分がその申し出を認めている」

といった、無意識での決定がされるのです。

これによって相手の気持ちは、あなたの方に大きくひきつけられて行く事でしょう。



まとめると、

1 最初にあなたの結論を告げる (アンチ・クライマックス法)

2 直後に「でも、問題がある」と言う (クライマックス法への布石)

3 結論の前に、普通に話を進めていく

4 前置きをした上で、その「問題」を話す (クライマックス法)

5 そして「解決のために努力する」と言う



これこそが、説得法のさらなる発展!

『クラ』イマックス法 と 『ア』『ンチ』クライマックス法、

そこに『問(モン)』題 と 『努(ド)』力をはさむ事で、



クラ・ア・ンチ・モン・ド。

これらを並べ替えて、スーパーメソッド『アーモンド・クランチ』!



アーモンドと同じように、熱意も小さく分けて、少しずつ。それだけであなたの気持ちは、相手の心に、驚くほど優しく染み渡っていきますよ。

# by yumental | 2013-04-29 14:32 | 心理学