ストレス利用のススメ (第4回)
2013年 08月 10日
(前回からの続きです)
「ストレス・トレース」の第1段階は、「(ストレスによる)怒りの対象を、全部自分に向けること」。でもそう考えるのは、あなたの能力が足りなかったからではなく、「願う気持ちが足りなかった」からです。
「強く願うこと」は力になります。
思い返してみてください。
例えば、何かの失敗をしたとき、そこには「あきらめ」の瞬間があったのではないでしょうか。願う気持ちは、車に例えるならガソリンと同じ。どんな性能の車であれ、ガソリンさえ常に満タンで、ドライバーが運転しつづけてさえいれば、必ず最後にはゴールに着きます。
だから「ストレス・トレース」の2つめの段階は、感じたストレスを、「自分がそのストレスを感じたくない」!と願う気持ちが足りないせいにすること。
そして、最終段階は、
「だからこそより強く、そのストレスを感じない生活を願うこと」!
失恋したなら、「どんな異性でも決して振れないような、財力や魅力をゲットする!」
怒られたなら、「俺の方が出世して、立場が上になってやる!」
まとめるなら、
ストレス→自分のせいにする→願いの気持ちが低下していたことを確かめる→再び願う気持ちを燃やす!
この変換こそがスーパーメソッド、「ストレス・トレース」!
いっぺんに全部は難しいかもしれないので、とりあえず第1段階だけでも試してみてください。「自分次第で対処できる」と思えるだけで、不思議なほど気持ちが楽になるはずです。
みんな、幸せに満ち溢れた生活を望んでいます。でも「継続は力なり」というように、願う気持ちを保ちつづけるのは本当に難しい。ストレスという刺激が全くなかったら、絶対にいつのまにか忘れてしまうのではないでしょうか。
だからこそ、ストレスを感じることは大切です。
ストレスは、ガソリンに化けます。車のエンジンが鳴り響き、薄れかかっていた「願う気持ち」を強めてくれる。そしてあなたの心は再び活気を取り戻すのです。
by yumental | 2013-08-10 17:59 | 心理学